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わくわくするなにか

平日ぶらり美術館

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お休みとって美術館行った日のまとめです。清澄白河編と表参道編の2本立て。

 

清澄白河

東京都現代美術館

現代美術館に行きたくて清澄白河へ。『Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展』とMOTコレクション『光みつる庭/途切れないささやき』を鑑賞。TCAA受賞記念展はなんと無料なのでコレクション展の500円だけ支払って入場。なんてリーズナブル・・・。

『Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展』

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TCAAを受賞した藤井光と山城知佳子の作品展示。藤井光のかつてGHQが主催して占領軍関係者しか入場できなかった日本の戦争美術展を再構成した展示がすごかった。絵画そのものは無いんだけど、梱包資材などを絵画に見立てて展示していて、その量と大きさが圧巻。写真で撮るとあまり大きさがわからなくなるけど、実際に見るとすごく大きな作品ばかりです。絵画がプロパカンダなのか美術品なのか、アメリカ軍内でも扱いに悩んでいた様子が興味深かった。結局扱いは保留になって東京都美術館の展示室に保管されて鍵がかけられたらしい(違ってたらすいません)。ネットで調べたところによると、一部が展示されることはあるけれど、GHQが開催した展覧会の時のように全てを一度に展示したことはいまだに無いそう。これだけの大きさと量の戦争の絵が一度に展示されたらどんな雰囲気なんだろうな。想像するとちょっと怖い。アメリカ軍担当者の話の中に藤田嗣治の名前が何度も出てきて、レオナール・フジタじゃん!とびっくりした。従軍画家をまとめるような立ち位置だったらしい。勉強になった。

山城知佳子の作品は沖縄に関する映像作品が印象深かった。「チンビン・ウェスタン」の上映スペースは配置されてる小物にも趣向が凝らされてて面白かった。「肉屋の女」は、肉に群がって食い尽くして、最終的には肉屋の小屋まで破壊し尽くしてしまう人々が怖かった。暴力性や搾取のメタファーなのかな。

『光みつる庭/途切れないささやき』

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下の階が「光みつる庭」で植物とか自然をテーマにした絵画作品が多かった。特に気に入ったのはこの2点。左の作品の李禹煥は今度国立新美術館で展覧会があるから、行くぞ!と決意を新たにしました。すごく面白かったんだけど、ちょっと残念だったところはキャプションが一つの作品ごとではなくて、数点分まとめて書かれてたのが少しわかりにくかったかな。読みながらそこで言及してる作品がどれなのかキョロキョロ見回して探してしまった。

上の階は「途切れないささやき」。版画と立体、映像作品など。展覧会の名前にもなっている舟越桂の彫刻「途切れないささやき」もこちらに展示。舟越桂の作品は彫った跡が肌の下の静脈のようにも見えて、さらに大理石で出来ている目が焦点を結んでいなくて虚で底知れない感じ。3体展示されていて、そのどれもが存在感を放っていた。すごいもんを見たわ・・・。木を削った痕とか近くで見れてよかったです。

ランチ:ナンディニ

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ランチはナンディニで。美味しかった〜!!このオムレツとポロッタの香りが良くて、もう運ばれてきた瞬間から美味しいのがわかった。カレーや具をミックスして味をどんどん変えられるので楽しいし飽きない。すごい勢いで食べてしまった。最終的には量が多くてちょっと残してしまったのが悔やまれるんですが美味しくて大満足でした。

表参道

プラダ青山店『Role Play(ロール プレイ)』

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プラダ、行ったことなかったから入店する時そわそわしちゃった。入ったら全然大丈夫でした。店員さんも展示目当ての人に慣れてる感じ。ありがたや。

エレベーターで展示階に上がり、出ると一面真っ青。青い部屋に作品が浮かび上がるように展示されていて空間として面白かった。ジュノ・カリプソの作品、ファンシーなセットだなと思ってたら冷戦時代に作られた地下邸宅で撮影したってパンフレットに書いてあって驚いた。お金持ちはやることのスケールが違うわ。一番のインパクトはこの空間そのものだったな。妙に落ち着くけどワクワクする感じ。

GYRE『世界の終わりと環境世界』

gyre-omotesando.com

加茂昂の逆聖地がすごく印象に残ってる。美しい雪山と雪原の中で燃えていく人たち。なんか夢に出てきそうなくらい強烈だった。コンパクトなギャラリーなので買い物のついでとかにもさらっと観れると思う。

プラダもGYREもありがたいことに無料です。