What’s in here ?

わくわくするなにか

夏の展覧会めぐり

最近行った展覧会まとめです。終了間近なものもあるので珍しく会期を書いてみたよ!

東京国立博物館

SCRAP×東京国立博物館 リアル脱出ゲーム「東京国立博物館からの脱出」

開催期間:2022年5月12日(木)~

終了日書いてないけど12月開催までのお知らせがあったのでしばらくやってるんじゃないでしょうか。150周年企画だから今年いっぱいとかなのかな?

f:id:aatorii:20220827204244j:image

天気がいい〜!!とっても暑かったっす!友達に誘ってもらって脱出ゲームに挑戦しました。

ネタバレになるから内容はあんまり書かないけど、博物館に展示されている作品たちの「声」を聞いて謎を解き明かしていくという内容。専用アプリのDLが必要で、当日もスマホを多用するのでモバイルバッテリーとかあるといいかも。あとイヤホンも。ちょっと甘く見ていたんだけど頭を使う謎も結構あって、結局クリアするまで3時間以上かかった!博物館の中をかなり歩くので良い運動になります。東洋館・本館・平成館、全部の建物に行く必要があるんだけど、各館の入り口に雨天兼用の傘があるから日傘持ってなかったら借りるといいと思う。便利。


f:id:aatorii:20220827204920j:image

f:id:aatorii:20220827204923j:image

f:id:aatorii:20220827204928j:image

本館の片隅にちょこちょこステッカーが貼ってあってかわいい。

一度出ると再入場できないのでお昼食べてから行くか、中でご飯食べるのがいいと思います。謎解き自体は一回で終わらなかったら再訪して続きをすることもできるので焦る必要は無しです(入場券は買わなきゃだけど)。最初に配られる謎解きキットは全て必要なので無くさないように注意。なかなか面白い企画でした!

 

国立西洋美術館

国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ

会期:2022年6月4日(土)〜9月11日(日)

すんごい盛況でかなり混んでいた!人気なんだな〜!特に入ってすぐのエリアは人人人で驚いた。夏休み時期だったけど一応平日だったのでなめていた。


f:id:aatorii:20220827205044j:image

f:id:aatorii:20220827205040j:image

好きだった作品はこのあたり。キービジュアルにもなってるゴッホの作品。優しい色使いなので元気な時に描いたのかなと思っていたら療養中に描いたとキャプションにあり、自分の見当違いさにウケてしまった。


f:id:aatorii:20220827205114j:image

f:id:aatorii:20220827205221j:image

ここらへんの作品も好きでした。点数が多かったので流し見になってしまった作品もあってもったいなかったかな。企画展のチケットで常設展と小企画展も見られるのでお得感あります。かなりボリューム満点だった!

 

DIC川村記念美術館

カラーフィールド 色の海を泳ぐ

会期:2022年3月19日(土) - 9月4日(日)

一回行ってよかったので再訪です。1回目の感想はこちら。

whatsin.hatenablog.com

今回も東京駅から直通バスを使用。なんとラッピングバスでした!バス停の生垣からチラ見えする『広つば帽を被った男』。


f:id:aatorii:20220827205449j:image

f:id:aatorii:20220827205445j:image

天気がめちゃくちゃよかったので外歩いてるだけで気持ちよかった。すごい暑かったけど。


f:id:aatorii:20220827225014j:image

f:id:aatorii:20220827225017j:image

f:id:aatorii:20220827225021j:image

お昼はいつものベルヴェデーレで。やっぱ美味い。すごく混んでたので早めに行くか、予約がおすすめです。食後の飲み物を紅茶にしたんですが、コーヒーにすればよかった。食後ものすごい眠気に襲われてしまい、常設展を見ているときずっとウトウトしてたので……。居心地が良すぎたのかな。

企画展は前回もうちょっと観たいなと思っていたのでじっくりゆっくり観ることができて満足です。画集も買ったんですが、やっぱりでっかい作品は実物と写真でかなり印象が変わるので実際に見れるうちに見ておきたい。


f:id:aatorii:20220827205352j:image

f:id:aatorii:20220827205356j:image

茶席でお菓子とコーヒー。モーリス・ルイス《無題(イタリアン・ヴェール)》がモチーフのお菓子がとても可愛かった。

 

東京オペラシティ アートギャラリー

ライアン・ガンダー われらの時代のサイン

会期:2022.07.16[土] - 09.19[月]

f:id:aatorii:20220827205901j:image

面白かった!知らなかったら見落としてしまいそうな小さい作品も多くて、最初に受付で貰える作品リストと地図を見ながら宝探し感覚で鑑賞しました。この作品無くないか?と思っても、もう一度周りを注意深く見渡してみると見つかったりする。

《あなたをどこかへ連れて行ってくれる機械》。手をかざすと緯度経度がプリントされた紙が出てくる。検索してみたらアイスランドのどこかみたいでした。縁もゆかりもない知らない土地と細い糸で繋がる感じ。いつか行ってみたいなアイスランド


f:id:aatorii:20220827205737j:image

f:id:aatorii:20220827205734j:image

f:id:aatorii:20220827205741j:image

作品1つひとつについてコンセプトをもっと詳しく知りたかったな。全部説明したらダサいみたいなことなんだろうか?

ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展

これめちゃくちゃ良かったです!とても素敵な展示空間だった!入り口にある作品一覧の紙にライアンのコメントがあって、どんなテーマで作品を選んだのかわかるので先に読むといい感じ。

f:id:aatorii:20220827205824j:image

白黒の作品のみで構成されていて片面の壁に作品、向かい側の壁にキャプションがあります。壁一面に配置された作品に圧倒される。

f:id:aatorii:20220827205827j:image

1部屋だけじゃなくて、3部屋くらい続きます。どの部屋もとても良かった。

project N 87 黒坂祐

色彩がかわいくて飛行機とか車とか旅に出たくなるモチーフが多くてわくわくした!

f:id:aatorii:20220827205830j:image

 

国立科学博物館

「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類

会期:08/05~09/25

タイトルを検索して知ったけど、これってVol.1だったのか!


f:id:aatorii:20220827210028j:image

f:id:aatorii:20220827210032j:image

TLで評判がよかったので行ってみました。思ったより展示室は小さかったけどかなりの情報量だった!剥製をこんなに多面的に見たのは初めてだったな。


f:id:aatorii:20220827210141j:image

f:id:aatorii:20220827210147j:image

写真右の「無目的・無制限・無計画」という言葉がキャッチーでよかった。何かに使っていきたい。
常設も見て回ったんですが、膨大・広大すぎて見きれなかった……!!恐竜とかマンモスの骨を見てあまりのデカさに怖くなってしまった。こんなのいる時代に生まれてたら生き残れなかったな。


f:id:aatorii:20220827210236j:image

f:id:aatorii:20220827210227j:image

f:id:aatorii:20220827210231j:image

地球館から回っていたら日本館はほぼ時間切れで見れず、最後にバタバタとショップで買い物して終わりました。その後に周辺を散歩していたらトーハクと芸大の間に素敵な建物を発見(写真右)。博物館動物園駅の跡だった。中はドームになってるらしくて気になる。

 

国立ハンセン病資料館

生活のデザイン

会期:2022年 3月12日(土)―8月31日(水)

これもTLでの評判がよくて気になっていた展示。とっても良くて勉強になったので本当TLで話題にしてくれた人たちに感謝。この展示は終了間近だけど、常設展も見応えがあるので気になる人は終わった後でもぜひ!


f:id:aatorii:20220827210312j:image

f:id:aatorii:20220827210316j:image

会場内は撮影できなかったので写真ないけど、一人ひとりの身体や要望に合わせてつくられた道具からは生活の様子が垣間見えるようだった。一緒に短歌(詩?)が展示してあるのが素晴らしくて、使用する人の感情が伝わってきてすごく印象に残ってる。映像展示、20分くらいあるけど全編観るのをおすすめします。生活に関わる道具っていうのは自立や尊厳の話なんだと思った。

常設展ではハンセン病についての基礎知識を学べます。知らないことだらけで衝撃的なこともあり、かなり勉強になった。見に行ってよかった。北条民雄の『いのちの初夜』を帰宅しながら読んで、主人公の恐怖、病気への嫌悪の気持ち、人間の力強さ、生命力に圧倒された。川端康成が改題したという題名がとても合っていて、最後まで読んだ後に題名を振り返るともうこのタイトルしかないように思える。短編だからすぐに読めます。壮絶なので気持ちに余裕がないと辛いかも。

www.aozora.gr.jp

 

アーティゾン美術館

生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎

会期:2022年7月30日[土] - 10月16日[日]

前回の企画展が良かったので今回も来てみました!前回の記事はこちら。

whatsin.hatenablog.com

 

f:id:aatorii:20220827210350j:image青木繁坂本繁二郎ってこんな関係性があったのか!という驚きと、青木繁の死があまりに早くてびっくりした。28歳って。自画像を観ると2人のパーソナリティが伝わってくるようで面白かった。

f:id:aatorii:20220827210433j:image

坂本繁二郎の版画を初めて観たんだけどかなり良かった。洗練されてておしゃれ感がある。


f:id:aatorii:20220827210623j:image

f:id:aatorii:20220827210430j:image

有名な青木の絵(写真左)。かなり気合い入れて描いてて自信もあったのについた順位が予想よりも低くて納得いかなかったって話がおもしろかった。

坂本繁二郎静物画(写真右)素敵でした。これの後にお面の絵がたくさんあるんだけど、それはちょっと怖かった。

石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 田園、家族、都市

コレクション選、前回からかなりラインナップが変わっていたけどザオ・ウーキーの《水に沈んだ都市》などは引き続き展示されてました。今回の展示ではこれが好きだった。

f:id:aatorii:20220827211121j:image

ちょっと不安になる感じ。一本の木がこの空間自体に入ったヒビのようにも見えて悪夢感ある。

展示作品を見ていたらなんか既視感があるものがあって、なんだろうと思ったらポーラ美術館の入ったところにある作品だった!模様が完全に一致している。同じ作家の作品なのかと思ったら全然違う人で驚いた。

左)瀧口修造/岡崎和郎《檢眼圖》 

右)ケリス・ウィン・エヴァンス《The Illuminating Gas...(after Oculist Witnesses)》

調べたら、ともにデュシャンの《彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)》という作品からの引用らしい。大ガラス下段の右側にあるモチーフが確かに同じだ。

www.musey.net

東京大学に自主制作されたレプリカがあるらしい。機会があったら見てみたいな。

ランチはアーティゾン併設のカフェで食べました。すごいおしゃれだった。

パンが熱々で嬉しい!盛り付けが美しくてテンション上がった。どれも美味しかったです!食後のドリンクはDICで食後に眠くなってしまった教訓を生かしてコーヒーにした。

 

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

南桂子展 透き通る森

会期:7月16日(土)~10月23日(日)

物悲しい絵本のような世界観でかわいい。ロイヤルパークホテルのすぐそばにあるのでアフタヌーンティーとか行く時に一緒に寄ってもいいかもしれない。時々開催しているワークショップが面白そうなので参加したい。今確認したらホームページに割引券があった…!入館料100円引になるらしいです。

 

振り返ると結構たくさん行ってた。展覧会めぐりを意識的にやり始めたのは今年からなんだけど、かなり楽しいし教養がつく感じがするので嬉しい。美術館の中を歩き回るから意外と運動になるところも良いです。これからも続けるぞー!