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わくわくするなにか

芸術の秋-東京都写真美術館/李禹煥展

最近行った展覧会について。

ランチの後に観に行くことが多いんですが、ボリューム多めのご飯食べた後に美術館行くのオススメです。たくさん歩くから腹ごなしになるし、もちろんトイレ完備なので万が一お腹が痛くなっても安心。疲れたら作品の前のベンチに座ってもよい。荷物と上着はロッカーに預けられるから快適。お腹いっぱいで眠気に襲われるリスクがあるので食後の飲み物はカフェインが入ってるものにするといい感じ。

東京都写真美術館

かなり久方ぶりの写真美術館。3つの展示どれも楽しかったのでセット券を購入するのがおすすめです!JREカード提示でちょっと安くなりました。MIカードもらしい。

見るは触れる 日本の新進作家 vol.19

2022.9.2(金)—12.11(日)
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新人作家5名による展示。多和田有希さんの作品がすごく印象的だった。

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写真っていうか陶芸じゃん!?と思ったら、ワークショップで参加者に燃やす写真を持ち寄ってもらい、小さな壺を作って燃やした写真を釉薬としてかけた作品らしい。よく見るとたしかにすべて釉薬がかかってる。壺の形から元の写真は何だったんだろうと思いを馳せて、自分だったら何の写真を選んでどんな壺を作るかなと考えたりした。

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たくさん並んでいて壮観。

この廊下を抜けて次の部屋にある作品もすごかった。

〈I am in You〉

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大判の波の写真で、水の部分は燃やして泡の部分のみ残すというコンセプトで作者の母と共作したそう。キャプションを先に読んで、水を燃やして泡を残すってどういう意味?と疑問に思ったんだけど作品を見たらわかった。水の部分が燃やされて穴になって、写真の表面が繊細なレースのようになっていた。この細かさ、すごい。何という作業量。作品そのものも美しいし、壁や床に落ちた作品の影も綺麗。遠くから空間全体を見てみたり、近づいて写真や影を見たり、いろんな距離感で見て楽しめた。
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この作品のポストカードがあったら絶対買いたかったんだけど残念ながら無かった。

インタビューも面白かったです。

youtu.be

作者のHPにこのシリーズの作品が他にも掲載されていて、もっと焼けこげた跡がわかりやすいものもあった。レースのような繊細な印象は弱くなるんだけど退廃的な寂しさを感じる。朽ちて消えていく感じというか。また展示があったら行きたいな。

www.yukitawada.com

野口里佳 不思議な力

2022.10.7(金)—2023.1.22(日)f:id:aatorii:20221122182424j:image

日常のなかのふとした不思議で美しい瞬間を切り取ったような写真たち。

作者のお父さんが撮影した写真たちもあり、それもとっても良かった!被写体の家族たちがすごくいい表情していた。やっぱり写真で撮影者の目線でもあるんだな。

ドローイングもかわいくて好きでした。

 

星野道夫 悠久の時を旅する

2022.11.19(土)—2023.1.22(日)f:id:aatorii:20221122182432j:image

入り口から結構混んでいて、混んでる展示って見る気が萎えてしまいがちなので集中できるか心配だったんですが、本当にいらない心配だった。すっごくよかった!

アラスカの大自然すごい……!!という気持ちに支配された。どの写真も壮大!CGでは!?と思うほど壮大。こんな景色肉眼で見たら…………すごいよ!?写真一枚一枚が一生に一度の絶景みたいな美しさ。これを1人で撮ったのすごいな。展示作品数も多くて満足感高かったです。

星野道夫のドキュメンタリーがあったら観たいなと思って帰ってからアマプラとかナショジオで探したんですが見つけられなった。残念。

 

国立新美術館

開館15周年記念 李禹煥

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この作品、巨大ヘッドホンに見えてくる。

あそとランチに行ったあとに新美の李禹煥展へ。気になってたので行けてよかった!いつもは六本木駅から行くことが多いんですが今回は乃木坂から行ってみました。美術館に直結でアクセス最高。

展覧会入口で貰える解説漫画がわかりやすくてとってもおもしろかった!見終わってから読めばいいかと思っていたんですが、2、3部屋目で作品のことをもっと知りたい!という気持ちが高まって読むことに。作品のバックグラウンドとかコンセプトとかを知ってから見るのが好きな人は最初に読むといい気がする。


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好きな作品たち。線のリズム感とか余白の使い方がなんか好き。部屋に石が敷き詰めてあって歩くと足の下で石がぶつかり合ってカラカラいう作品も面白かったな。


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このあたりのグラデーションの作品も好き。よく見ると一本一本の筆跡が見えて髪の毛のような細かさ。

どうやって描いてるんだろう?と思ったらメイキング動画があった。ヤマトさんの活躍も見ものです。

youtu.be

 

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私はこの絵を勝手に一杯のカフェラテと呼んでいる。ミルクの入ったグラスにエスプレッソを注いでカフェラテを作る時の茶色と白が混ざり合う最高に盛り上がる一瞬がこの絵の中にある。これは美味い。

美術館入り口を出たところにも作品があって、中に入れるんですが鏡面に歪みがあって焦点が合わなくなる感じにアニッシュ・カプーアの鏡のような作品を思い出した。

もの派、わかるようでやっぱわからん。わからなくても見てて楽しいからOK!

 

おわり🎨