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わくわくするなにか

船旅のススメ、小笠原旅(後)

小笠原旅、後編です。ちょっと長いですがお付き合いください!
▼前編はこちら
whatsin.hatenablog.com

2日目


見てくれこの立派な朝ご飯!これぞPOWER BREAKFAST 。おかずがたくさんで嬉しい!
この日の予定は夕飯以外未定。ゆっくりのんびりしてビーチと部屋を行ったり来たりするつもり。
しかしお昼の食材が何もないので一度町に出て買い物をします。

大村海岸


まだ朝早かったので少し散歩することに。ここは港から一番近い大村海岸。街中に一番近い海岸がこの美しさってすごくないか?すごいよね。船から降りて即海に入りたかったらここ!船乗る前に最後まで海に入っていたかったらここ!

買い出し


島にはスーパーと生協が一つずつ。自炊するための食材や飲み物をゲットした。入港日の夕方が一番品揃えがいいと思う。

朝がボリューム満点だったのであまりお腹が空いてなくてお昼はお弁当屋さんで買ったおにぎり。小笠原レモンソーダを添えて。ご当地系のものはやはり買いたくなってしまう。

コペペ海岸

少し足を伸ばしてコペペ海岸に行ってみることにした。扇浦海岸から徒歩20分くらいかな。前の旅行の時も歩いてコペペ海岸に向かったんだけど、あそと2人でてくてく歩いていたら地元の夫婦が車に乗せて連れて行ってくれた思い出。今回はそのようなラッキーイベントは無く、ひたすら歩いた。記憶よりも道にアップダウンがあって大変だった。

ついた!しばしシュノーケリングを楽しむ。自前のマスクがやけに浸水して泳ぎにくくてしょうがなかった。でもよく考えたらこのマスク買ったの10年以上前だ……部品が劣化してるのかも。
子供達が大勢来ていて集団で泳いでて微笑ましかった。隣の海岸まで泳いで行くらしい。後から知ったけどなんと海中に案内板もあったそうで、探してみたかったな。

海中写真下手くそ選手権。防水ケースに入れたiPhoneで撮影。水中で上手く操作できないんだよな……。水中で壊れないだけ大変ありがたいので写真の品質までは求めないことにした。写真を諦めた後に珊瑚やカラフルな熱帯魚も見れました!しかしくもりじゃなくて晴れてたらもっと透明度高くて綺麗だっただろうな〜。こればかりは運。

PAT INN

夕飯はPAT INNというホテルに併設しているレストランへ。宿泊客優先だけど空きがあれば予約できます。



四角豆の春巻き、島オクラ、里芋のグラタン。
島の食材が沢山で嬉しい!ドリンクも特産のパッションフルーツを使ったものがあった。


ボリュームたっぷりマグロのカマ焼き。焼きたて熱々でとっても美味しかった。最後は島のレモンを使ったパイで〆。

灯台

帰りは宿の方がピックアップに来てくれます。待ち合わせ時間までしばし大村地区を散策。




灯台の近くまで行くと、何やら海面に光るものが。かなりの明るさだし動いている。これは……ナイトダイビングってやつ?夜の海で泳ぐってどういう感じなんだろ。死角からでっけえ何かがヌッと飛び出して来そう、という妄想に囚われているので私は怖くてやらないかもだけど、上から見てる分には綺麗な光。いいものを見せてもらいました。

3日目


この日は和食!鮭も漬けマグロもあって忙しい。白飯がどんどん進む!やっぱ和定食っていい。

シーカヤック

小笠原に旅行に来る人はアクティビティに参加する人がとても多くて、毎日参加する人も珍しく無いらしい。そんな中で、2日間ダラダラして異彩を放っていた私たち。この旅で初めてのアクティビティへ参加する時が来ました。半日シーカヤックです!

えっちらおっちらシーカヤックを漕いで、船でしか行けないビーチ、タートルビーチへやって来た。こ、この景色……!良すぎる!海が綺麗だ〜!タートルビーチという名の通り、ウミガメが産卵に来る場所らしい。カメが歩いた跡や子ガメが割った卵の殻があってガイドさんが丁寧に解説してくれた。
そしてこの場所は自然にできた洞窟ではなくて、第二次世界大戦のときに日本軍が大砲を配置するために掘ったものだそう。




確かにめっちゃ四角いから言われてみると人工で作った感じする。地面はカメが登ってきた跡がくっきり轍になっている。召集されて行き先も知らされずに到着したのがこの南の島で、美しい海を背にひたすら岩を掘った人達がいたんだな……。ちょっとつらい気持ちになる。やっぱり平和な世の中がいい。
もう一つビーチに寄ってから無事に元来た海岸へ帰還。最後はガイドさんがくれた島バナナのケーキをおやつに食べて終わり。むっちりしてて濃厚でめちゃくちゃ美味しいケーキだった!

ケーキに海を見せてるところ。天気が良い。

お昼




宿に戻って自炊お昼。麺が見えないけど冷やし中華です。野菜たっぷり。そして山盛りのスイカ!夏〜!

境浦海岸

食休みの後はバスで境浦海岸へ。ここでは泳いで沈船に近づけます。すごくないか?ロマンすぎる。

誰かが設置したブランコ越しの沈船。沖にある黒い影が船の上の部分です。綺麗すぎる。ここにブランコ作った人ありがとう。
しかし結局沈船までは行かなかった。台風が近づいてる影響か海中は結構砂が舞っていて、綺麗ではあるんだけど遠くの方まで見通せるような透明感がなくてちょっと萎えてしまったのと、なんか沖の方は波が高い気がしてビビった。こういう自然の中で遊ぶときは自分のビビり心を大事にしているんだ私は。ブランコに乗ってみたり浅めの場所でシュノーケルしたりして安全第一で楽しんだ。

扇浦海岸

境浦海岸から帰ろうと思ったらちょうどいいバスがなくて、歩いてみることにした。結果、孤独すぎてちょっと後悔。ぜんっぜん歩行者いない。すれ違ったの2人だけ。天気が良くて日差しがやばかったのも辛かった。鬼のように日焼け止めを塗り直した。でも景色は最高。

綺麗〜!!這う這うの体で宿の近くの扇浦海岸にたどり着いて、ちょっと泳いで体を冷却。このときビーチに私以外人っ子1人居なくて、独り占め感がすごかった。こんなロケーションを独り占めできるとは……!!
疲れて宿に帰った後はシャワーを浴びてダラダラ感を満喫。水泳の後のダラダラって最高。

夕食


夕飯は自炊で塩焼きそば。麺ばっかり自炊している。楽だし野菜をじゃんじゃん入れられて良いんだよね。

ナイトツアー

ここに来てまさかのアクティビティラッシュ。この日急遽予約したのがこのナイトツアーです。なんで急に予約したのかというと、この日が子ガメの放流会実施日だったから!放流会の実施情報は海洋センターのホームページに当日の朝掲載されます。
bonin-ocean.net
なんとなく毎日確認してたらこの日「開催する」の表示になってて、めちゃくちゃ参加したくなって当日参加できるナイトツアーを必死に探した。個人で放流会に参加することもできるんだけど現地集合なのでレンタカーがないと難しくて、私たちみたいに車がない場合は放流会に行く行程が組まれているナイトツアーに参加するのが吉。結果的に子ガメ以外の内容も楽しかったのでナイトツアーに申し込んでよかった。







放流会の浜で見た星空が人生で一、二を争うくらい美しく、綺麗すぎて上を見上げて立ち止まっちゃう人が続出してた。写真は上手く撮れなかったけど確実におが丸の上で見た星空より綺麗だった。そして子ガメ!想像を絶するかわいさ。最初にスタッフさんが「可愛くても連れて帰っちゃダメですよ」って言っていて、冗談だと思ってたんだけど、これは本当に連れて帰りたいレベルでかわいい。持ち上げると手をパタパタするのがたまらん。みんなでそーっと持ち上げて浜辺で放流。でっかいカメに育ってくれ!
放流会の後は小笠原名物の光るキノコ、グリーンペペを見に行ったり、でっけーコウモリのオガサワラオオコウモリを観察したり。桟橋付近にはこれまたでっけーエイが。自然がめちゃくちゃ近い。いや、人間が自然の中にいる島なんだなと思った。子ガメの可愛さの余韻に浸りながら3日目を終えた。

4日目


いよいよ父島滞在も最終日。朝ごはんは洋食だった。毎回おかずが多くて嬉しい。

小笠原海洋センター




ウミガメならここ!海洋センターです。前日の子ガメが小さくて可愛かったから大きいカメの迫力に驚いてしまった。鼻息で海水飛ばしてきたりする。こんなにでっかくなるんだなあ。大亀、中亀、小亀、あらゆるサイズのカメがいた。体験に申し込むとカメの甲羅磨きとかできるらしい。私たちは無人販売所形式で購入できる餌を買って餌やりを楽しんだ。カメ同士の餌の取り合いがなかなかアグレッシブだった。

製氷海岸


海洋センターの手前の海もめっちゃくちゃ綺麗。そして綺麗なところにはブランコがある。誰か知らんが設置してくれてありがとう!

丸丈




父島最後のご飯は魚の丸ごと唐揚げと名物の島寿司。島寿司は漬けのお寿司で、ワサビじゃなくてカラシが使われてるのが特徴。八丈島にも同じようなお寿司がある。しっかりタレに浸かった白身魚がご飯に合う!カラシも私は結構好き。唐揚げは外パリパリで中ホクホクで美味しかった。開店前に行ったらスルッと入れたけどどんどん席が埋まってた。このお店はカメの刺身やカメ料理も有名なんだけど海洋センターの後だとちょっと注文する気分にならなかった。

Farm stand cafe


ソフトクリームと島パッションシェイク。このお店場所的にかなり使いやすい。

帰りの船は15時発なのでそれまで最後の散策。お土産を買ったりビジターセンターにまた行ってみたり。
うーん、これだけ時間に余裕があったら最後に海入ってもよかったかも。でも濡れた水着を持って帰るのちょっと嫌なんだよなあ。最終日何したら良いのか問題。
何はともあれ、最後の最後までゆっくりまったりして海の美しさを堪能できた。

港内の水辺。びっくりするほどの透明感で魚が見える。拡大してください、シマシマの魚です。

おが丸乗船記(復路)

長いようで短い父島滞在もこれで終了。帰りのおが丸へ。




出航時間になったらすかさずデッキへ直行。父島の魅力の一つがこのお見送り!
小笠原ではお見送りの言葉は「また来てね」じゃなくて「いってらっしゃい」。なので、こちらも「いってきます!」と返します。口々に「いってらっしゃい」「いってきます」を言いながら、まず港で太鼓の演奏とともに出航し、青灯台にさしかかると地元の子供達が防波堤から次々に海に飛び込む。みんな飛び込みがめちゃくちゃ上手くて、おお〜!おが丸の乗客から歓声が上がる。今度はダイビングショップやツアーの船がわらわら出航してきておが丸と並航してお見送り。結構沖まで来てくれるから驚いた。
家族でもない人たちから大声で「いってらっしゃい」って送り出されることってあまりないと思うんだけど、なかなか良いものです。「いってきます」と答えるたびにまたここに来たいという気持ちが高まった。
見送りが終わると、往路と同じように寝床を整備したり、荷物の中からおが丸の中で使いそうなものを取り出したり、長い航海に向けて準備を整えた。このタイミングで売店でギョサンを買って船内スリッパとした。濡れて砂がついた足でTevaのサンダルを履いてたらバンドと肌の間に砂が入っていつもと違うところが擦れてしまって靴擦れできてが辛かったのだ。履き慣れたサンダルでもこういうことってあるんだなあ。海辺は結局マリンシューズが最強かも。

実は島のお弁当屋さんで夕食用にお弁当を買っていた。評判の良いアイランドデリのものを予約しました。売り切れることもあるみたいだから予約が安心だと思う。
おかずの品数が多くて豪華!そして美味しい!
情報コーナーみたいな場所で食べたんだけど、かなり島のツアー会社の資料が揃ってて、これ往路でチェックしておくべきだったなと思った。時間への予習だと思おう。


食後はまったりアイス食べたり本読んだり。
『忘れられた日本人』を読了しました。大昔ではなくておじいちゃんのおじいちゃんくらいの話だと思うんだけど知ってるようで知らない日本の暮らしの話だった。

この旅の最後の夕焼け。右の方にある放射状の影は富士山が太陽光を遮ってできた影では!?と姉が言ってたんだけど真偽のほどは謎です。

日没とおがさわら丸。旅が終わってしまう実感が湧いてきて切ない。もう一回、もう1週間行こう。ダメか?

暗くなったらまた星空観測。もうそんじょそこらの星空じゃ満足できない。
復路になると乗客の雰囲気はかなり落ち着いていて、観光の疲れもあってか船内にもスロウな空気が漂っていた。行きのわくわくウキウキした感じも高まって好きだけど、帰りのみんなが思い思いに過ごしてる感じもいい。

日の出。雲が多くて太陽が見えないかと思ったけど半分だけ見えた!画面の右と左の明るさが違う面白い写真が撮れた。

朝起きた時からもしや、と思っていたけど、もう否定できない。結構揺れてる。気持ち悪くなってしまうかも……の予感。
酔い止めを追加で飲むためにも元気を出すためにもまずはご飯!と根性でラウンジに辿り着いて一番スッと食べれそうなおにぎりとアイスティーをゲット。ゆで卵はこんな状況で食べるのは危険でしかないので食べずに保管。周りを見ると机に突っ伏してる人がいて、すでにダウンしてる!と戦慄した。なんだか気持ち悪くなってきた気がして慌てて酔い止めを飲み、本格的にやばくなる前に船室に戻ってとりあえず寝た。
しばらく仮眠すると元気爆発になっていて、酔い止めの凄さに感激。アネロン、いつもありがとう。

船内の廊下。雰囲気的にはホテルの客室フロアの廊下という感じ。デッキやラウンジに行く人も多いけど、自分の船室の中でゆっくり過ごす人もたくさんいた。思う存分マイペースに過ごせるのは船旅の良いところですね。元気になったので朝のゆで卵を食べたりおやつを食べたりした。食べてばかり。

二度寝したからかあっという間に東京湾に着いてしまい、行きと同じく竹芝に戻ってきた。ありがとうおが丸!お世話になりました。

次回への申し送り

次回私が旅行に行くときのために申し送りを残します。
・靴下は多めに持って行って損はない。山を歩くときに足のカバーになるしサンダルで靴擦れしたときに靴下履くだけでだいぶ助かる。
・宿は利便性を重視するなら大村地区がよい。
・最終日の過ごし方はもうちょい練った方がいい。ツアーに参加するか、最後に海に入るか。
・ラッシュガード(上)は体にフィットした形にする。今回シャツ型のフワッとしたシルエットのものを使ったら泳いでるとき布が邪魔でしょうがなかった。
・マリンシューズあった方がいい。

お土産


左から、アンケートに答えたら貰えたファイル、小笠原の塩、島レモンチューハイ、はちみつ、島塩せんべい、島ライム、イエローパッションフルーツ
パッションフルーツは追熟させてから食べたけど、それでも結構酸っぱかった!イエローは普通のやつより酸味が強い品種らしい。

以上、小笠原旅の記録でした!
いつもの〆は「おわり」だけど、小笠原旅なのでこれで〆ます。

せーのっ

いってきます👋🌺

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