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わくわくするなにか

盛岡夏の大三角形


盛岡旅行に行ってきました!
味な副音声のくどうれいんさんゲスト回を聴いたら盛岡で冷麺食べたい!という気分になり、この夏は盛岡行くぞ!と決意。

▼味な副音声
spinear.com

最初の計画では盛岡と青森の周遊旅行にして、青森では弘前と八戸、十和田に行ってグルメや美術館を楽しむという壮大な旅程を考えていた。スムーズかつお手頃なルートを模索するも、ぴったりくる周り方がなかなか思いつかなくて、ああでもないこうでもないとやっていたらえきねっとのサイトにダイナミックパッケージのセールのお知らせを発見。日にち限定だったけど、盛岡だけなら何とか行けそうな日程で、やたら安い。往復の新幹線と宿で2万行かないのは安い。青森も行きたいけど、このプランは魅力的すぎる……とりあえず予約!!と盛岡だけの一泊2日旅が決定したのだった。

1日目

盛岡駅 お土産チェック

盛岡駅に到着するとまだ朝の10時。
お昼に行くのは早いし、まずはお土産売り場の場所と品揃えをチェック!買いたいなと思っていた福田パントロイカのチーズケーキ、瓶ウニを発見。暑い中の持ち歩きが厳しそうなものは極力駅で買うことにする。
一通り確認してからホテルに荷物を預けに行った。
それにしても暑い!でも吹く風が熱風じゃないだけ東京よりは過ごしやすい。

さわや書店

商店街を歩いていると面白そうな本屋さんを発見。店の正面の一番目立つところにご当地ミニコミ紙がたくさん並べられている。いつくかパラパラ立ち読みして、気になった『行ってみたいトコロ盛岡』を購入。旅の初めに読むのにぴったりじゃん!(本当は来る前に読むべきなのかもしれない)
他にも遠野物語関連とか岩手にまつわる書籍がたくさんあって、旅先の本屋さんでその地域の関連書籍がバーンと打ち出されていると楽しい!という気づきがあった。

盛楼閣

お昼の時間になったのでさっそく冷麺を食べに盛楼閣へ。お店に着くと既に5、6組並んでいた。暑い。とにかく並んでるだけで暑い。室内で日差しがないことだけは救い。30分くらい並んで入店。並びながら、冷麺だけじゃなくて今回は豪華に焼肉もつけたいとずっと考えていた。店員さんに肉を焼くかと聞かれて迷わず「はい」と答えて席につき、メニューを熟読して慎重にオーダーを決める。冷麺辛味別、カルビ、レモンサワー。これが私の《答え》だ…っ!!
まず運ばれてきたのはカルビとレモンサワー。レモンサワーはカップが凍らせてあるタイプで、全ての飲み物の中でこれが一番キンキンに冷えてる感じがして頼まずにいられなかった。カルビを2枚網に置いて、焼けるのを待ってる間にレモンサワーを一口。う、うめ……!つめたい!!口がさっぱりしたところでカルビを頬張るとジュワッとした旨味と脂が広がる。なんてレモンサワーに合うんでしょうか……!!最高!!一気に食べたら勿体無いので1〜2枚ずつちびちび焼きながら冷麺の到着を待つ。冷麺は辛さが選べるんだけど、辛味別にするとノーマルな冷麺と小鉢に入ったカクテキみたいなのが提供されて、カクテキとその汁を好みでスープに入れることで辛さを調整できる。そして冷麺が到着。

最高の眺め。
まずは冷麺のスープを一口。うま……!熱い中で歩き回った体に染み渡る。頭の中に浮かぶひとつの短歌、

噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麺/くどうれいん

ひかりを噛む、すする、飲む。これが……《ひかり》……!おいしい!私は今この歌を体験している……!この歌を聞いて盛岡に来たもので、念願の冷麺を食べて達成感に包まれた。
辛味を入れる前の澄んだスープがとっても美味しかったので辛味別にしといてよかった。カクテキをそのまま食べるのも美味しいし、辛味をちょっとずつ足して味が変わっていくのもいい。さっぱりな冷麺とジューシーな焼肉のコントラストが素晴らしく、こんな贅沢していいのかなと思いながらも頬張った。絶対にまた食べたい。また食べる!と思いながら完食し、大大大満足で退店。
冷麺、カルビ、レモンサワー、これが夏の大三角形です。(嘘です)

ティーハウス リーベ

どこかで腰を落ち着けて本屋さんで買った本を読みたくなってカフェに行くことにした。

コーヒーゼリーパフェを注文。ティーハウスなのでティーにすればよかったか!?と思ったけどよく考える前に頼んでしまった。パフェにはカットされたフルーツがどっさり。手がかかっている。古き良きパフェだけどゴージャス。本を読みながらパフェをつついて、気になるお店やお土産の情報をチェック。今回も食べたいものに対して胃袋が足りなくなりそう。
毎週土曜によ市というイベントが開催されてるとのことで、次は絶対行きたい。朝市も気になるけれどちょっと徒歩だと難易度高そう。もう旅先に来ちゃってるのにこうやってのんびり本を読みながら何しようどこ行こうと気ままに検討できるのは一人旅の気軽さの一つですね。

もりおか歴史文化館

近くにあったもりおか歴史文化館に行ってみると、涼しいし展示はなかなか興味深いしでとても居心地が良かった!結構新しい施設なのかな?綺麗だったし展示方法も工夫されててよかった。盛岡の成り立ちがわかります。

休憩スペース。雰囲気良すぎる。

チャグチャグ馬コの模型。かわいい!思ったよりでかい!チャグチャグ馬コの時にまた来るのもいいなあ。

岩手銀行赤レンガ館


なんだかこの写真暗雲立ち込めている。

優雅で美しい。フォトジェニックで写真をたくさん撮った。

shop+spaceひめくり

赤レンガ館の後は本で見た雑貨屋さんに向かいます。




途中で賢治のメモを発見、「下ノ畑」じゃなくて「下ノ川」。河原を見るとベンチが。素敵な空間……!!ベンチに座ってみるのも気持ちよさそうだなと思ったものの、めちゃくちゃ暑かったのと虫除けスプレーがなくて蚊に刺されそうで怖かったので降りるのは断念しました。
川沿いをしばらく進むと雑貨屋さんに到着。欲しかった南部鉄器の鍋敷をゲットした!

BOOKNERD

またしばらく歩いて本屋さんのBOOKNERDへ。品揃えがものすごかった。ジャンルに分けてまとめてあるんだけど隣り合った本同士がゆるく関連していてどの本もめちゃくちゃ気になってしまう。Twitterで流れてきた面白そうな本が簡単に見つかる!最近は電子書籍を買うことが多かったけど、こうやって実物を見てお店の選書を感じながら本を選ぶのめちゃくちゃ楽しい。




2冊買っちゃった!

ちびっこさんさ踊り

BOOK NERDの帰りに街を歩いてたらどこからともなく祭囃子が聞こえてきた。祭!?見たい!と音のする方に歩いて行くと、小学生くらいのちびっこたちがさんさ踊りのパレードをしていた!ラッキー!

なんか……見てたら……だんだんうるうるきてしまった……シルバニアの赤ちゃんみたいに小さいのにがんばって踊ってる姿がすごく胸にくる。沿道の大人たちの視線がすごい温かくて団扇であおいであげてる人もいて、その優しさにエモーショナルになっちまう。若者が一生懸命頑張ってる姿を見るだけでこんなに心を揺さぶられるって自分も歳をとったんだなあと思いつつ、すっごい良かったので見れて嬉しい。

菜園マイクロブルワリーwith Kitchen




盛岡の醸造所、ベアレンが作るビールを直営店で。フィッシュ&チップスがうまい!ビールは軽くて飲みやすい。いろいろ試してみたかったけどお腹に溜まるので結構すぐお腹いっぱいになってしまった。翌日も朝からいろいろ食べたいし、量が調節しやすいこのお店で良かった気がする。そして明るい雰囲気で1人でも入りやすかった!

ミスタードーナツ


BOOK NERDで買った本を読みたくてホテルの近くのミスドへ。旅先でいつものチェーン店に行くのもなんか良いよね。

2日目

白龍


おすすめしてもらった白龍でじゃじゃ麺そしてちーたんたん!モーニングじゃじゃ麺である。本店じゃなくて泊まっていたダイワロイネットの宿から近いカワトクの店舗にした。カワトクとは盛岡市内にある老舗百貨店です。ちーたんたんって響き謎すぎると思ったら鶏蛋湯らしい。途端に腑に落ちる。鶏と卵のスープということか。じゃじゃ麺のサイズに迷ってたらすぐに察した店員さんが普通が大盛りくらいで、小が普通ですよと教えてくれたので迷わず小にした。普通にするか…?と思ってたので大変ありがたかった。量も充分だった。




温かくて優しい味でカスタマイズしない状態でもうまい。少しずつ調味料を入れていき、酢とラー油を入れてパンチがある味にして食べた。ちーたんたんは美味しい卵スープで締めにピッタリ。でも生のネギが予想以上にたくさん載っててその後口の中が《《ネギ!!!!》》になってしまったので次はネギ抜きで頼みたい。

シュクラン


カワトクの地下にヨーグルトがジェラートみたいなケースに入って売られてる店があって、気になって調べたらなかなか評判が良かったので朝ごはんのデザートに寄ってみた。ソフグルトなる下がヨーグルトで上がソフトクリームというメニューを注文。フレーバーは山ぶどうヨーグルトとチーズソフトクリームにした。これがどえらい美味くてびっくりした!酸味がありつつもこっくりしたヨーグルトに絶妙な塩気のチーズソフトクリームが美味すぎる。それぞれのポテンシャルが高いのにそれを一気に味わえるのありがたすぎる。乳製品の良いところてんこ盛り。チーズソフトを一口食べた時嘘だろ!?って思った。うまくて。盛岡駅でもう一回食べれないかと思ったんだけど取り扱い無かった!カワトクに行くしかない!

シグアートギャラリー/盛岡という星でBASE STATION

アートギャラリーは小規模だけど物販スペースもあって面白かった。行くまで知らなかったけど、ここはカワトクの別館みたいな建物の中にある。カワトクすごい。百貨店の中にあるのでかなり入りやすかった。
同じフロアに「盛岡という星でBASE STATION」という施設もあり、盛岡の情報発信や移住や若者の支援をしてるようだった。盛岡に住んでる若い世代のコメントが見れる展示があったり、おしゃれで明るい内装で若い人たちに来てほしいという雰囲気があった。書店に置いてあったミニコミでも若者とか地元のいい店や文化を大事にしてる印象があって、それが書店で目立つところに置いてあるのってすごく良いなと思ったけど、盛岡全体がこういう雰囲気なのかも。もちろん実態はわからないけど旅行者として見るかぎり、めっちゃいいじゃん盛岡すごい!と思った。

モーリオ/光原社


本でおすすめされてたモーリオへ。『行ってみたいトコロ盛岡』、大活躍である。工芸品や食品があってお土産にぴったり。くるみクッキーを買いました。道を挟んで向かいの光原社の方がモーリオよりも本格的な品物がある感じだった。モーリオはカジュアルで手に取りやすい印象。

可否館




光原社の中庭を進むと可否館が現れる。雰囲気が良すぎて本の中みたい。アイスコーヒーとくるみクッキーを注文。くるみクッキーはモーリオで扱っているもので、くるみっこ的なやつなんだけどくるみっこよりも軽くてパクパク食べられる感じ。コーヒーとよく合う。誰かが頼んだアイスが視界に入ってあまりのデカさに凝視しちゃった。りんごくらいデカかった。

奈良美智 もりおかわんこ




盛岡駅の西口にあるアイーナというビルで奈良美智のもりおかわんこを見学。カップケーキみたいでかわいいね。

図書館


新幹線の時間まで余裕があったので図書館で休憩しつつ時間調整。駅の近くに公共の図書館があるのありがたい。Twitterで評判を見て気になっていた『忘れられた日本人』を読む。

盛岡駅・フェザンでお買い物

いよいよお土産買いまくりタイム。今回は保冷バッグを持ってきたので強気の買い物ができる!あらかじめチェックしていた店でどんどん買って、ロッカーに預けていたバックパックと手持ちのトートに分けてパッキングした。

帰りの新幹線で福田パンナポリタンとベアレンビールのイーハトーブの海。パンはフカフカのフワフワ。ナポリタンがかなりたっぷりで食べるの大変なくらいだった。イーハトーブの海は塩を使ったビールでちょっと塩気がある。海で泳いだ後に飲むビールみたいで面白い。

お土産


左から、
・般若心経てぬぐい
もりおか歴史文化館のショップで購入。友達が般若心経覚えたいって言ってたのを思い出して、ぴったりじゃん!となった。自分用にも一枚買ったけど、まだ般若心経は覚えられていない。
福田パン
駅の売店で購入。半分にカットして冷凍したけれど、結局1個分一気に食べたのでカットする必要はなかった。あんバターが特に好き。
トロイカのチーズケーキ
駅の売店で購入。実はまだ食べてない。冷凍保存していて、結構大きいので解凍のタイミングを見計らっている。
・南部鉄器の鍋敷
shop+spaceひめくりで購入。足部分にゴムがついてて安定感抜群。絶対割れなそうだし心強い。
・くるみクッキー
モーリオで購入。エンガディナーとかくるみっこ系列の味でやや軽めの仕上がり。配ったり会社で食べるおやつにしたりした。
・瓶うに
実はこれだけ通販です。はるか昔に予約注文してたのがこの盛岡旅行中に発送通知が来て驚いた。このタイミング!?フェザンの地下でも売られていて、かなり買いたかった。しかも帰る日にもう一度チェックしたらなぜかちょっと値段が安くなってて、めちゃくちゃ買いたかった。でもすぐ食べなきゃいけないし、結構値段するし、家にうに届くしと思うと現実的じゃなかったので現地で買うのは諦めた。これが大人……。
お土産じゃないけど感想を記します。




牛乳瓶うに、めっちゃ美味しかった……身が締まってて醤油をつけなくても自然な塩味があってそのままいける。美味しく食べたくて土鍋でご飯を炊きました。一瓶で2人分くらい入ってる。また食べたい。なかなか高級品だけど、年に一度は食べてもいいということにする。

以上、盛岡旅行記でした!最後に一首。

冷麺、カルビ、レモンサワー 腹の底から満たされる 盛岡夏の大三角形/あとり

おわり🌳