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わくわくするなにか

ゆったり黒磯旅

那須塩原近くのおしゃれタウン、黒磯へ行ってきた。黒磯に行くのは2回目で、1回目は昨年の18きっぷの旅の時に少し立ち寄った程度。短い時間だったけど駅前の図書館がすごくオシャレで、駅前のお店も雰囲気が良さそうでしっかり観光してみたいと思っていた。

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今回、面白そうなワークショップが黒磯で開催されるということで、そのついでに2泊3日の旅行にしてみた。時間を持て余すかと思っていたけど、図書館でいくらでも時間を潰せるので無理なくゆったり観光できた。そんな三日間の記録です。

1日目

黒磯駅

電車を乗り継ぎ黒磯駅へ。18きっぷ旅の時と違って新幹線を使ったのであっという間な感じ。電車内で行きたいお店や場所をチェックして予定をざっくり考えていると、バスの時間を考慮しないとスケジュールが行き詰まる、というかバスの時間に予定を合わせないと無理なことがわかってきた。大変だ……!途端に予定がパズルみたいになってきた。公共交通機関旅の融通の効かなさよ……。
予定を詰め詰めにすると疲れるしアクシデントがあったときにリカバリー効かないのでゆったりな予定を組んでみた。
1日目美術館、2日目登山、3日目ワークショップ参加と、それぞれメインイベント1つ。その前後で街歩きしたりご飯食べたりするって寸法よ。

黒磯駅に到着して改札を出ると素晴らしい案内看板があった。駅周辺のグルメマップ!このマップとっても参考になりました!もともとチェックしてたお店も入ってて、絶対に行こうという気持ちが強くなった。

外に出るとすごい日差し!天気がいい。

Iris bread&coffee




まずはKANEL BREADに併設しているカフェでお昼ご飯。キャベツとオリーブのチーズプレスサンドとレモンタルト、アイスラテを注文。
このサンドイッチとても美味しかった!カリカリのパンとチーズ、キャベツがうまい。お好み焼きのキャベツみたいにとろっと感がある。
レモンタルトはきゅっとした酸っぱさでラテとよく合った。

那須塩原市図書館みるる


開放的なつくりでたいへん居心地が良い図書館。
美術館行きのバスが来るまでしばらく時間があるので図書館の中を見学。学生達が大勢勉強していてすごく良い。みんなえらい。がんばれ。この地域の偏差値高そう。グループ学習席などもあり、こんな学習環境があって羨ましい。

いつか読みたいと思っていた火の鳥を発見!窓際の席でしばらく読んだ。
バスに乗る前に図書館内にある販売所で那須高原フリーパス券をゲット。これで購入から2日間バスが乗り放題になる。

N’s YARD

駅前のバス乗り場から乗車して奈良美智の私設アートスペースのN’s YARDへ向かった。バスに乗る時はフリーパス券持ってても乗車券を貰うのを忘れずに!降りる時に乗車券は運賃箱に、フリーパスは運転手さんに提示します。

バス停から徒歩5分くらいで到着。途中にひまわり畑があったけどしおしおに枯れていて残念だった。もう少し早い時期だったら綺麗だったんだろうな。




この泣いてる女の子の絵が、涙ってこうやって出る!っていう表現ですごい。色彩も美しくて実物を見れてよかった。

黒瀧舞衣 《わたしには、わたしがいる》がすごく良くてたびたび写真を見返しては良かったな…って思っている。連続する顔が内面や過去(もしくは未来)のようで、添えられた右手が「わたしがいる」と励ましているように見えた。

カフェも居心地いいし建物のまわりが緑いっぱいで気持ちの良い空間だった。展示スペースを2周して、閉館時間までゆっくり堪能した。

みるる

夕方、再度みるるへ。火の鳥をどんどん読み進めた。だんだん果てしない気分になってくる。宇宙、生命、人とは……
そろそろチェックインの時間なので宿へ。

夕暮れの空が映って美しいみるる。

Chus チャウス


お宿はショップとレストランと宿の複合施設であるチャウスのドミトリーです。
ドミトリーに泊まるのはニュージーランドのネルソン以来2回目。そして男女ミックス部屋なのは初。いつもはドミトリーとかバックパッカーよりもホテルを選ぶんだけど、このエリアはあまりホテルが無くて、検討の結果ダントツでオシャレだったチャウスを選択した。今回は駅から歩けるところに泊まりたかったので選択肢から外したけど良さそうなペンションがあったので今度泊まってみたい。
チャウスはご飯が美味しいという口コミが多くて、朝食や夕食を宿泊とセットでつけられるんだけど、朝ごはんは近所の別のお店も気になるし、夜ご飯は一人旅だと昼間に食べすぎてあまり食べられないことが多いからその時の気分で選びたくて結局素泊まりプランにした。ちょっともったいなかったかも。
泊まってみての感想は良かったところと気になったところがある。
良かったところ
・室内、設備がきれい。
・予想以上に個人スペースが広くて快適。箱が二つ重なったような形の二段ベッド、というか押し入れの上下みたいなイメージの方が近いかも。入り口はカーテンで、中にベッドマットと貴重品入れ、ハンガー、コンセント、照明のスイッチがある。
・案外静かだった
気になったところ
・バスルームは男女で分かれているんだけど、そこに行くためのスリッパ(クロックス)が兼用でなんか気になった。使い捨てスリッパとかじゃダメかな。それかシャワーブースの前までは土足とか。
・連泊の場合アメニティのタオルの交換があると聞いていたけど、2日目にドミトリーに夕方戻ったとき新しいタオルがなかった。受付に言ったら出してくれました。
・貴重品入れの鍵の番号が間違っていて開かずに困った。これも問い合わせたら確認してくれて正しい番号を教えてくれた。

小さいトラブルだし結局解決したので、何かあったときのスタッフさんとのやりとりが苦でなければ立地いいし宿泊料お手頃だし良い観光の拠点になると思う。
ちなみに1日目の夜はお腹がまだいっぱいだったのでスキップした!

2日目

茶臼岳

この日のメインは茶臼岳。本当は1日目に行こうとしていたが、早起きできなくて到着が昼になってしまったのでずらした。ロープウェイに向かうバスの中ではずっとY2K新書を聴いていた。また配信してくれて嬉しい。朝一かその次くらいの早い時間だったけどロープウェイはかなり混んでた。

山頂駅付近からの雲海!綺麗〜!涼しい〜!早い時間だけあって、本気の装備の人が多い。私はポロシャツにデニム、アウトドア用リュック、ハイキングシューズだったんだけど、これは軽装な方で、デニムの人はあんまりいなかった。
雨は降ってなかったけど雷注意報が出ていて、散策するならロープウェイの駅からあまり遠くに行かない方がいいとのことだった。それでも片道徒歩50分くらいの山頂に向かう人は沢山いて、私ももともと山頂行きたいと思っていたので悩んだ。
そこで頭によぎったのがこちら。

この本の中の学校登山落雷事故。山での落雷は本当に恐ろしい。この本では他にもいろんな事故が取り上げられていて、天候不良を甘く見ることと装備の不足はやばいということがわかる。
やっぱり大したこと無さそうでも大事をとって安全策を取る方が吉!と思って山頂ではなく牛ヶ首という片道30分くらいのルートにした。


なんか……、なんかきつい!!!!転んだらシャレにならん状態なのに足元が砂利でザリザリしてて滑りやすいのがかなり怖くて、なんでここ来ちゃったんだろ、と何度か思った。ネットでは難易度低いって書いてあったんだけど低難易度でこれだったら高難易度って……怖すぎる。歩く時あんまり足元気にしてなくてよく躓くタイプの人間だけどこの時ばかりは集中して歩いた。最初は一眼レフを首にかけていたけれど、だんだん邪魔になってきて、よろけたときにどこかにぶつけても嫌だしと思ってリュックにしまった。岩場を歩くときに足を上げると股関節あたりにポケットの中のスマホがつっかえるのも気になり、こいつもリュックへ。

今回持っていったリュックはこれ(写真は前の旅行のときのもの)で、上部のふたの部分が小物入れになっていて、本体と繋がっているストラップを伸ばして体の前側にひょいっと持ってくるとポーチを首からかけたみたいな状態になってとても便利だった。このリュック、いつも街中で使ってるからアウトドア用品としての機能初めて使った。購入から5年目にして新たな魅力に気づいた気分。

なんとか牛ヶ首に到着。山頂がよく見える。



隣の山の尾根と眼下に広がる森、山。果てしない。昔の人が山を越えて移動するのってとんでもなく大変だったんだろうな。すごいよ。
しばらく休憩して来た道を引き返した。下は下りで違った景色が見えてよい。
私が挑戦できる登山はこのくらいのレベルが限度だなと思ったので、またロープウェイとその辺ハイキングくらいの難易度の山に行きたい。



朝ごはんまだだったので小腹が空いてロープウェイの駅の売店ちまきを購入した。これがやたら美味しかった!登山後だから!?あつあつに温めてくれるし、米と肉!甘辛い!というシンプルな旨さがよかった。
バスで少し行ったところの鹿の湯という温泉がすごく良さそうだったけど、時間的にここに寄るとお昼のタイミングが微妙になってしまうので今回は見送った。ちまきを食べずに一個前のロープウェイで降りればいい感じに登山→温泉→お昼ができたかも。

rustico


お昼は黒磯駅から徒歩10分くらいのイタリアン、ルスティコ。ポークの炭火焼きランチプレート。しっかりめの味付けのお肉が運動後の疲れた身体に沁みる。食事のおいしさもさることながら、デザートのジェラートが素晴らしい。特にミルク味が口溶けが良くて美味しかった。今回食べなかったランチのパスタや夜のアラカルトも気になる〜。
このお店はジェラテリアでもあるのでジェラートだけでも食べれます。

SHOZO Street

食後の運動を兼ねて、CAFESHOZO近くのSHOZO Streetにあるお店をチェック。宿にしているチャウスもこの通りにある。雑貨屋さんや服屋さん、セレクトショップなど、どのお店もオシャレだった。どこも盛況だったけどCAFESHOZOの賑わいはすごかった。待ちが何組もいたのでイートインは諦めてショップを冷やかした。焼き菓子が沢山あって目移りしてしまう。

feeze

駅でグルメマップを見たときから気になっていたお店、ケーキ屋さんのfeezeでオススメされていたムラングシャンティーを購入。ここで問題点がひとつ。イートインが無いのでどこか場所を探さないといけない。

那須塩原市まちなか交流センター くるる

幸運にも近くにこの施設を発見。ラウンジが開放されていて、みんな自由に寛いでる様子だったのでケーキとくるる併設のカフェでテイクアウトしたアイスコーヒーを頂くことに。

サクサクのメレンゲに甘くないクリームがたっぷりサンドされている最高の食べ物!甘くないからかクリームの味がいつもよりよくわかった。まろやかでミルキーでうっとりする味だった。
実はカトラリーが無かったので手で掴んでハンバーガー的な感じで食べた。この形のケーキで助かった!!旅行中にイートインが無いケーキ屋さん行く時のために携帯用のカトラリー買った方がいいかもしれん。

みるる

再度みるる。火の鳥をひたすら読み進める。

生そば冨陽


夕飯もグルメマップでオススメされていたお店へ。そしてオススメされた通り天丼セットを注文。オススメ大好き人間である。お蕎麦がムチムチしてた!これが生蕎麦……!天丼は海老が2本も乗っててお得感ある。しかし胃のコンディションを考慮せず頼んでしまって食後しんどかったです。絶好調だったら蕎麦がきコロッケとかデザートも食べたかった。

3日目

KANEL BREAD / Iris bread&coffee

モーニングは1日目にも行ったイリス ブレッド&コーヒーに再訪。カネルブレッドのパンを持ち込みたかったので、まずはカネルブレッドの方で朝ごはん用のパンとお土産として持ち帰るものを物色。

あんバターサンドにしました!イリス ブレッド&コーヒーの注文の時にでカネルブレッドで買ったパンを食べたいと言うとカトラリーやお皿を用意してくれる。このあんバターサンドが最高だった。パンの部分がむちゃくちゃ美味いしあんことバターの比率もいい。

みるる

またまたみるる。火の鳥を制覇するぞ!と意気込んで行ったんだけど、あと1冊となったところでふと目に入った本が気になってそっちを手に取ってしまった。

少女の目線で語られる収容所の実態が辛すぎる。でも読み進めずにはいられない。食事、排泄、シャワー、寝る時の状況など、生活に関わる部分が具体的に書かれていて、過酷すぎる内容に衝撃を受けた。こんなことが2度と起こらない世界であって欲しい。知ること、おかしいことには反対すること、投票することなど、自分にできることをやって行かねばと思った。
この本を読み終えたところでちょうどおやつを食べに行こうと思っていた時間になったので火の鳥制覇はまた今度。

rustico


前日のランチに引き続き2回目の訪問。ジェラートが素晴らしかったのでまた食べたくて!味は焙じ茶南高梅と杏チョコレート。この絶妙なひねり具合よ。

お菓子&紅茶教室


この旅行を計画するきっかけになったイベント、お菓子&紅茶教室!講師のお二人によるお菓子と紅茶がとっても美味しくて、来たかいがあった〜!同じテーブルになった方達もすごく感じが良くてとっても充実した時間だった。

夕焼けを背に帰宅


なんだかとっても良い夕焼け。夏休み、終わっちまうのか……?しんみりした気持ちと楽しかった満足感を両方抱きながら帰宅。

お土産


帰宅前に駆け込んだくるるで買った直売野菜のゴーヤー、しじみ中華そば、カネルブレッドのパン、ミニドーナツ、ミルクティ味のショートブレッド

何度も図書館に行ったり気に入った店をリピートしたり、短い日程だったらできなかったことだったから3日間にしてよかったな。旅先での過ごし方っていろいろあるなと改めて思った旅だった。

おわり🥧🫖

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